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松下幸之助さんは自分にとって大きな存在。
ビジネスで思い悩んだときによく幸之助さんの本を読んで
助けていただいたなぁ。
いつのまにか自分のビジネスポリシーの根底には松下幸之助
イズムがあるように思う。
もともと小さい時から松下村に住んでいたので松下電器には
愛着を感じるんだろうな。
高校の夏休みには乾電池工場にバイトにいったりしてたなぁ。
さて、今回の五臓Blogは「幸之助論」
ハーバードビジネススクールの著名なリーダーシップ論の
教授であるジョン・P・コッターが松下幸之助の成長を
リーダーシップという面から公正に分析した伝記である。
わずか4歳で貧困のどん底に落とされ、9歳で働きはじめ、30歳なるまでに家族全員を失った。やがて生まれたばかりの息子と死別し、そして大恐慌、第二次世界大戦がたたみかけるように幸之助の身に降りかかってきた。これら悲劇的事件は途方もない辛苦を強いたが、同時に両親や兄妹たち、雇い主、妻、愛人、その他の人々にささえられながら、これらの事件を通じて、自己検証と探究心の意識が高まり、それが彼の目標と戦略と哲学に影響を与えた。
艱難辛苦は自分を見つめなおし、学ぶ姿勢を促した。逆境は不安を高め、常に危機感を抱かせ、自己満足を遠ざけた。悲劇続きの人生は、自分は失敗を越えて生き残れる、だからリスクに挑むことができると彼に教えた。この一連の経験が途方もなく大きく複雑な感情、苦痛、怒り、恥、屈辱などを呼び起こし、それが強力なエネルギーになった。
とコッターは分析する。
また、コッターは三つの視点で幸之助の生涯にわたる成長を
ひも解いている。
1.仕事の世界
公人としては、しばしば聖人のように振る舞う偉大な
創業経営者
2.私生活の世界
時には声を荒らげ、毎晩不眠症に悩まされている生活者
(愛人の存在にもふれている)
3.心の世界
並みの人間ではとうてい理解できないほどの信念から
生じる感情が渦をまく一個の生身の人間。幼少期の
トラウマが主題となっている。
日本人ではないがゆえに松下幸之助を「神格化」せず
に描ききれたのだろう。
ちょっと違う視点からの「松下幸之助」伝記。
五臓六腑にしみました。
デザートとして、松下幸之助さんが1934年に語った言葉を紹介する。
「ただまじめに働くだけでは十分ではない。どんな仕事をしているにせよ、自分が社長であると思って、自分自身の仕事に対して責任を負わなければならない。そうすることによって、製品がどのようにして作られ、どのようにして新しい発見が生まれるかが理解できるようになるし、自分自身の成長を促すことにもなるだろう」
1934年のマネジメント環境がどうだったのか知らないですけど、当時でのこのような考えは画期的ではなかっただろうか?
ほんと五臓六腑にしみわたりました。
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「人を幸せにする人が幸せになる」
オムロン立石一真創業者の言葉です。
「人を笑顔にする人が笑顔になる」
「人を楽しくする人が楽しくなる」
普遍の言葉です。
改めて尊敬の念をもって本書をBLOGします。
五臓六腑にしみました。